放課後の体育倉庫。脚立に上がって棚の上のものを下ろしている後輩を、下から見上げてしまった先輩。目を戻すのが一瞬遅れ、そして自分の身体が正直すぎました。
脚立の上から見下ろされたまま、逃げ場のない現行犯として詰められます。後輩は降りてきても近づかず、マットを挟み、跳び箱に腰かけて距離を取ったまま。汚いものを見る目で、はっきりと嫌悪を口にしながら、それでも帰ろうとしません。
素手では触ってもらえず、渡されたのは軍手一枚。触っていい速さも、止める合図も、何回で終わるかも、全部向こうが握っています。倉庫に響く声、埃と汗の匂い、マットに残る痕跡。責められるほど、明日から同じ部室に立てなくなっていきます。
そして責めているはずの後輩の声も、途中から少しずつ揺れはじめます。嫌がっているのは本当なのに、なぜか最後まで倉庫から出ていきません。
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