――午前0時17分。
眠れない夜、あなたは彼女に電話をかけます。
「……もしもし?
うん。起きてたよ」
こんな時間の電話にも、彼女は優しく応えてくれる。
最近あまり連絡をしていなかったこと。
眠れない理由。
夜になると、つい考えてしまうこと。
他愛のない会話をしながら、
あなたが眠くなるまで、彼女がそばにいてくれます。
けれど、そんな穏やかな時間の中で、
彼女はふと、今日の帰り道に起きた不思議な出来事を話し始めます。
ずっと後ろから聞こえていた足音。
家の玄関に置かれていた、真っ白な紙。
そして、そこに書かれていた一言。
「まだ起きてる?」
最初は、ちょっとした怖い話だったはずなのに――。
電話の向こうから聞こえる小さな物音。
少しずつ変わっていく彼女の声。
「……ねえ。
今、何か聞こえなかった?」
そして彼女は、あなたに窓を閉めるように告げます。
電気をつけて。
窓の鍵を確認して。
そして――電話を切らないで。
午前0時17分。
あなたが彼女にかけた一本の電話は、
ただ眠れない夜を埋めるためのものだったはずでした。
けれど、その電話の向こうで起きていることは、
本当に彼女だけの出来事なのでしょうか。
最後まで電話を切らずにいることで、
あなたは彼女の「本当の理由」に気づくことになるかもしれません。
眠れない夜に誰かと話しているような安心感と、
静かな夜に忍び寄る、少し不気味な気配。
優しい会話から始まり、最後にぞくっとする――
深夜のシチュエーションボイスをお楽しみください。
【作品ジャンル】
シチュエーションボイス/ミステリー・ホラー/深夜の電話
※本作品は一人朗読によるオリジナル作品です。
AI使用箇所は、サムネ画像生成に使用しています。
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