「あ……やっと気付いた。おーい、もしもーし? つんつん」
「ん? ここ? ここは心癒し亭やおよろずだよ?」
「イナバはここのウサギ神だよ。ほら、お耳ぴょんって長いでしょ?」
⭐ ⭐ ⭐
「イナバ、まだやおよろずの見習いだから、人間さん相手にこうやってお耳かきしたことはないの」
「あ、梵天っていうのはこのお耳かき棒の反対側についてる白いふわふわのことだよ」
「イナバのこのちっちゃな尻尾の毛で出来てるの。いわばミニチュアイナバさん」
⭐ ⭐ ⭐
「どうしても我慢できない時はイナバの太ももを少しだけぎゅってしてもいいよ?」
「イナバ、あなたの体温をお腹に感じながらこうやってお耳ふーってするの好きだよ」
「じゃあきっとあなたはイナバにとって特別な人間さん、なんだね」
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