若い頃、少しだけやっていたグラビアの仕事。
売れることもなく、
ある撮影を最後に私はその世界を離れた。
──脱ぐ撮影を、断った日だった。
それからは、普通に働いて、普通に歳を重ねて、
あの頃のことなんて忘れていた……はずだったのに。
けれど、再び届いた撮影依頼。
生活に余裕なんてない。
断れる立場でもない。
だから私は、久しぶりにカメラの前へ立つことにした。
「……そんなところまで、撮るんですか……?」
戸惑いながら始まった撮影。
少しずつ向けられる視線。
無言のまま続いていくシャッター。
だんだん際どくなっていく指示。
恥ずかしい。
見られたくない。
そう思っているはずなのに──
私は、その先を期待してしまっている……?
少しずつ崩れていく理性。
そして私は、もう戻れない一線へと足を踏み入れてしまう。
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