強化人間ドゥー・ム◯サメは、暴走する闘争本能の実験体として地下キャットファイト興行へ送り込まれる。
歓声、重力、剥き出しの闘争本能――違法リングで繰り返される戦いは、少女を兵器から“別の存在”へ変えようとしていた。
とあるコロニーの研究区画で、一つの報告書が問題視されていた。
強化人間個体――ドゥー・ム◯サメ。
未だプロトタイプながら、その戦闘適性は極めて高い。
反応速度、空間認識、重力適応能力――すべてが規格値を大きく上回る。
一方で感情反応は希薄だが、それ自体は大きな支障ではない。
……問題は、むしろ別の部分にあった。
戦闘状態に入ったとき、彼女の闘争本能は制御不能なほど加速する。
その実態は“一度、火が点いたら止まらない”。
命令はもちろん状況判断すらも、その奔流の中に呑み込まれてしまう。
もちろん、使い捨ての兵器としてならば充分すぎる。
とはいえ既に投じた莫大なコストが、そのような運用を許せるはずもない。
そこで研究チームが用意したのが、ある“環境”だった。
コロニー下層区画――
封鎖ブロックを改造した違法重力制御リング。
地下キャットファイト興行。
観客は歓声を上げ、主催者は利益を得、研究者は戦闘データを回収する。
それぞれの利害は、いまや完全に一致していた。
「人工ニュータイプ少女」
それがリングでの、彼女の呼び名だった。
ドゥー自身は、その意味すらも理解していない。
巻き起こる歓声の意味も、自らが見世物であることも。
「ボクは、自らの意思で進化したニュータイプ。
サイコ・ガ〇ダムの“心臓”――なのに……どうして、ボク自身が闘う?」
ただ、リングに立つときだけ――胸の奥がわずかに熱を帯びる。
対戦相手が踏み込み、その拳が振るわれる。
リングを中心に重力が揺れる、その瞬間。
――彼女の中で“何か”が目を覚ます。
「“キラキラ”じゃ、ない……けど、これ、は……!?」
それまで静かだった心拍が、急速に加速していく。
研究者たちが求めていたもの。
それはサイコ・ガ〇ダムを“本当の身体”とすることではない。
彼女自身の身体こそを本体とした、闘争本能の臨界点だった。
そして、少女はまだ知らない。
歓声の中で繰り返されるその戦いが、
やがて自分自身をも制御できない存在へ変えていくことを――。
■収録内容:基本CG25枚・差分込み合計152枚収録
(※差分対応にてマスク、着衣及びダメージ表現の有無を切り替え可能です)
■参考解像度:XGA準拠(モニタ閲覧サイズ)
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