夏終わり――。
両親の都合で、数日間だけ主人公の実家に泊まることになった久世 瞳。
小さい頃に何度か遊んだことのある彼女は、
久しぶりに再会すると、記憶の中よりずっと可愛くなっていた。
口数は少なく、何を考えているのか分からない。
こちらから話しかけても、返ってくるのは短い言葉ばかり。
それなのに――
ふとした仕草や、無防備な距離の近さが妙に気になってしまう。
同じ家で過ごす、夏の終わりの数日間。
蝉の声が響く昼下がり。
少しずつ変わっていく、二人の距離。
そして、浴衣姿の彼女と向かう花火大会。
手を出したのは俺なのに。
いつの間にか振り回し始めたのは、彼女の方で――。
気づけば、身も心も彼女から離れられなくなっていた。
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