■ あらすじ
ある朝、スマホに見覚えのないアプリが入っていた。
その名も――『透視カメラ』。
削除ボタンは、どこを探しても見当たらない。
気味は悪い。だが、その’効果’は本物だった。
満員電車の中でシャッターを切ると、女性の服の下が透けて見える――。
そして今日、アプリが勝手にアップデートされた。
追加された新機能の名前は――『時間停止』。
シャッターを切った瞬間、世界から音が消えた。
吊り革につかまったまま固まる同僚OL。開きかけの唇。止まった睫毛。
……動いているのは、俺だけだ。
ただし、画面の隅で小さなメーターが震えている。
「干渉しすぎに注意してください。時間は、完全には止まっていません」
触れれば、彼女の体は覚えている――。
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