黒羽アキラは、街を仕切る男だった。
ある夜、手渡された一粒の薬が、彼の輪郭をすべて溶かした。
残ったのは、意思だけを持った透明な粘液。
生きるために、彼は街の女の身体へ入り込む。
初めて知る柔らかな肌。初めて響く自分の喘ぎ声。
しかしその身体は、かつての部下たちに見つけられてしまう。
「……頭、女になってたんだな」
逃げられない夜の中で、男としての記憶は少しずつ剥がれ落ち、
快楽だけが、彼を女として繋ぎ止めていく。
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